2021.02.04更新
全国にフランチャイズ展開する「金沢屋」は襖や障子、網戸張替のなどの張替業務だけでなく、リフォーム元受業務などを行っています。 金沢屋の事業内容や、加盟者の評判を調べてみました。
目次
金沢屋はどんな会社?
金沢屋は襖や障子、網戸張替のフランチャイズ専門店です。
張替業務だけでなく、リフォーム元請業務などを行っており、平成29年10月4日時点で全国に180店舗を超える店舗があります。
襖や障子、網戸や畳は日本人の生活に古くから利用されていて、様々な工夫から生まれてきたものです。
最近ではホームセンターでいろいろなものを手に入れてDIYする人も多いですが、丁寧さという事では専門家に依頼をする方が良いという事になります。
和室空間を美しく維持できるように、張替職人育成システムによって和の文化を末永く大切にするという理念を実現するための事業が行われています。
特徴や強み
地域密着型のサービス
全国展開を行うことで地域に密着したサービスを提供しており、特に扱っている商材の性質上、高齢者がお客様となることが多いという特徴からもインターネットよりもチラシなどの配布を行い、様々な相談に親身になっての対応を行っているようです。
幅広い業務内容
先にも記載したように、他の協力会社と提携してリフォーム元請事業なども手掛けており、そのサービス内容は襖や障子、網戸にとどまらず、多岐にわたります。
先週一杯迄行っていた賃貸物件のお風呂リフォームです❗
タイル、バランス釜からのユニットバスになります。#市川市 #金沢屋 #リフォーム pic.twitter.com/qpSXuHLYC9— 金沢屋 本八幡店(旧市川南大和田店) (@VNvVLIBCrWWCZhv) March 18, 2019
その他にもアニメ屏風やオリジナルクロスなどの注文も請け負っており、和の文化を大切にしながらも時代に合わせて変化させているようです。
フランチャイズとしての金沢屋
まずフランチャイズとは、本部が再現性の高い経営ノウハウをパッケージ化し、加盟者が本部に対して加盟金などの対価を払う代わりに、そのパッケージを使用する権利を与えるというビジネスモデルです。
このパッケージには、経営ノウハウだけでなく、商標やマーク、運営を効率化するシステム・マニュアル、経営指導なども含まれています。
加盟者にとっては、こうしたパッケージの完成度が重要となります。
まず重要なことは、本部のサポートです。サポートがないと、素人では店を運営できません。
そこで金沢屋のパッケージでは、利用者の要望により訪問する反響営業を採用しているので、営業未経験者でも成果を上げられるスタイルとなっています。
もちろん、本部制作のチラシやノベルティグッズ、技術サポートなど、十分なサポートがあります。さらに、失業の危険性も大きなポイントです。経営が苦しくなった時の対処法なども、パッケージには求められます。
金沢屋では、「手に職をつけられる」という大きな特徴とメリットがあるので、他の業種とは異なっているといえます。
またフランチャイズとしては自由度が高いようで様々な業務を独自で結び付けているオーナーも多いようです。
FC加盟のメリット
襖、障子、網戸の張り替えという業種は現代社会ではそれほど依頼が多くないのではないかと考えている人もいますが、実際にはリフォームによって張り替えるケースや、地方ではまだまだ和室は多いのが実情です。
需要はそれほど減っていない中、張替の職人さんは後継ぎがいなかったりなど取り扱うお店が減っている傾向もありので実質的なニーズは増加していると言えます。
また洋風の建物を求める傾向が若い世代を中心に増加していますが、加齢によって年齢を重ねると和風の建物を好む傾向があり、その際に建具を変更する場合もあります。
このような趣向の変化が襖や障子の張り替えという業務に役立っていて、新規に開業しても顧客を獲得しやすくなっていると言えるでしょう。
FC加盟のデメリット
事業が成功するには確かな技術は当然に必要であり、地道な営業活動も必要です。
金沢屋に加盟しても技術の伝授はしても顧客の紹介まではしないので、開業してからは本人の努力が重要です。
ただし金沢屋のネームバリューは使えることから、技術の高さを知ってもらうことで業務の大きなメリットとなると言えます。
技術が必要な仕事ではその内容に強い関心を抱くので、ネームバリューによって高い技術を習得していると相手が知ることは、事業展開する中で大きな武器になるのは間違いありません。
アントレフェア出展の金沢屋に突撃
2019年9月13日(金)・14日(土)に東京ドームシティのプリズムホールで開催のアントレフェアに金沢屋が出展しており、お話を伺うことができました。
アントレのWEBサイトはこちら⇒独立開業・フランチャイズ・代理店ならアントレ
当運営が参加した日は9月14日(土)、雨が降る日が続いておりましたが、幸い天候は良好。
ブース内は撮影禁止とのことでしたので、写真は掲載できませんが、イベントは盛況でした。
サービスの特色を聞いた感想
お話を聞く前は「需要があるのか?」と疑問を持っていましたが、メインターゲットが高齢者の方、そして日中の対応が難しい会社員とは違い、高齢者の方々のほうが日中に対応がしやすいことなど、需要について納得できるお話をお聞きする事ができました。 ただ集客に関しては、開業オーナーの創意工夫と努力が必須と感じました。
チラシの集客力について
「金沢屋日本平店」が公開しているお客様の声の質問「依頼した決め手は何でしたか?」に対して「チラシを見て」との回答が多数あることから、チラシによる集客力が高いことが覗えます。
お客様の声「金沢屋日本平店」
何で(どこで)当店をお知りになりましたか? 新聞広告のチラシです。 https://kanazawaya-nihondaira.que.ne.jp/kansou/
金沢屋独立開業で廃業の心配は?
説明会では、丁寧に話をしてくれました。
実際に廃業されている方もいらっしゃるとのこと。
理由はいくつかあるようですが、一番多いのは運転資金が少なく枯渇してしまうケースがあるようです。
本部から販促物は用意されており、集客方法についても支援してもらえますが、その中でも工夫されているオーナーさんと、そうでないオーナーさんだと集客率の違いが段違いで、そこでつまずいてしまう方もいるようでした。
技術的な面や、お客様対応に関しては経験を踏んでいけば問題なさそうな印象を受けました。
3年程度利益が小さくても地道に継続していると、地域のお客さんにも認知されリピーターが増えていく傾向があるようですが、スタートの1~2年の間に挫折してしまうオーナーさんもいるとのことでした。
石の上にも三年、継続は力なりじゃないですが、時間が経てば経つほど利益率や顧客数が伸びていく傾向があるようなので、廃業しないためには運転資金の確保と、集客の工夫、リピーターの確保を地道にやっていかなければ廃業リスクは高まりそうだなと感じました。
なので、廃業の心配があるかないかという話でいうと、どんな商売でも廃業する可能性はあるので一概に言えませんが、独立開業の中ではローリスクで自己努力で頑張れるビジネスなのかもしれません。
【2020年度】金沢屋の無料説明会に参加
金沢屋の無料説明会に参加した方から感想記事を寄与して頂きました。
「【2020年度】金沢屋の無料説明会に参加」詳細はこちら
SNSでの評判
襖、障子の張り替えの「金沢屋」亀岡店‼️ 年商1000万円やって😮
すごいなぁ— ぴちょん422 (@0924miee) February 10, 2019
業務内容から高齢者の方の依頼や地域密着型という特性のためか、twitterなどではあまり口コミを見つけることはできませんでした。
変わった宣伝方法
会社に貼ってある視力検査表で検査したら
全然知らない「金沢屋」というところに
電話しなきゃならない欲求に駆られるけど
なんでだろう(*´~`*)? pic.twitter.com/33P1tSNQLF— ぎぃ (@MizuMizu566) December 19, 2018
新聞広告に載っていた手のツボを一生懸命押していたら急に出てきた金沢屋さんの宣伝に少しじわる。 pic.twitter.com/fO8Y2mQ5kX
— もやっしー (@tomoya19780722) November 20, 2018
金沢屋のチラシ
金沢屋チラシの一例、「白石・厚別店」のチラシになります。 ↓
- 白石・厚別店
- 北海道札幌市白石区川北
- 参考サイト
- 金沢屋オーナーインタビューサイト
加盟店オーナーの評判・体験談
実際に金沢屋に加盟しているオーナーの評判をご紹介します。
北海道オーナーの声
あるオーナーは、家族と協力することで月商100万円を達成するという目標を実現したとのことです。 参考URL:https://fc.d-kanazawaya.com/interview/owner01.html
フランチャイズに加盟したきっかけ
フランチャイズに加盟したきっかけは何か新しい仕事がしたいと思い立ち、説明会に参加して30歳過ぎの頃に会社員から転職されたとのことです。
収入例と営業スタイル
未経験からスタートし、わずか4か月で月商100万円を達成したとインタビューに応えていますが、実現した理由として挙げているのは「チラシ反響率がとても高かった」と言われています。
この会社の営業スタイルが、お客様と相談した上で商品を作り、それをお客様へ届けるというスタイルで、このスタイルがとても気に入っており、とてもやり甲斐があるそうです。
しかし、現在のところ売り上げの8割9割が網戸の売上であるため、今後はさらに売上の種類を増やして襖や障子などもさらに手掛けられるようにしたいと、試行錯誤されていらっしゃるようです。
滋賀県オーナーの声
また派遣社員をしていたが派遣切りに会ったことなどから転職されたというオーナーもいます。 参考URL:https://fc.d-kanazawaya.com/interview/owner02.html
フランチャイズに加盟したきっかけ
50才過ぎた時に派遣更新がなく、求人募集を探していたところ見つかったのがたまたまこの会社だったとのことで、再就職やまた派遣で仕事をする苦労よりも、以前行っていた自営業経験を活かしてできるこの仕事を選ばれたとのことです。
その後のライフスタイル
金沢屋をスタートしてからストレスから解放され、自由なライフスタイルを得られているということに満足されており、現在はフランチャイズグループでトップセールスを目指ざし、毎月の目標を設定クリアするために邁進されてるようです。
長崎県オーナーの声
管理業務に関わる仕事をしていて、その経験を活かして独自の広告運用によって会社を動かしているオーナーもいます。 参考URL:https://fc.d-kanazawaya.com/interview/owner03.html
加盟したきっかけ
前職のリフォーム管理業務担当という経験を活かし、更に発展的に仕事ができ、自由に働くことができるこの仕事をスタートされました。
営業スタイル
現在はチラシだけでなく、地域情報誌も活用して、職人技をメインに売り込んでいくノウハウや自身の経営手腕を活かしながら活躍され、今後は新たなスタッフを雇用してさらに充実した業務サービスを提供したいとバリバリ働いてらっしゃるようです。
福岡県オーナーの声
フランチャイズ本部の支援コンサルティングをしていたというオーナーもいます。 参考URL:https://fc.d-kanazawaya.com/interview/owner04.html
加盟したきっかけ
この方は障がい者の就労支援事業を行うため、支援プラス売り上げも上がるビジネスという点からフランチャイズオーナーになられました。
その後のライフスタイル
雇用しているスタッフには年収600万円の人もいるということでした。
さらに、繁忙期が過ぎた頃に休暇をとれるようにし、本人も年に数回海外旅行を楽しむなど余暇の時間も充実できるようになっているということでした。 今後はさらに高い目標をもってビジネスを行っていきたいとのことです。
メディア実績
毎日新聞出版『サンデー毎日』2019年9月8日 増大号
〝お家の助っ人〟がトータルに困り事を解決!職人のFC化で躍進する「張替本舗 金沢屋」
とある展示会で創業者と出会った縁から3年前に同社に入社し、その創業者の急逝を受けて昨年3月に就任した小比田社長。今後も利用者のニーズから生まれる事業のブランドを増やし、育てながら3年後に売上10億円と5年後の加盟店数1000店舗突破、さらには株式上場を目指していくという。 http://ryugi.blog.shinobi.jp/不動産・住宅・リフォーム/うちすけ(シリーズno.1706)
『網戸・障子・襖の張替え体験』マイナビ独立フランチャイズマガジン
2017年7月13日訪問レポート「網戸や障子の張替えってどんな作業? 金沢屋で体験してみた!」
この季節、家庭で重宝するものといえば、網戸。でもひょっとするとその網戸、経年により網がたるんでいたり、はたまたところどころ穴が開いていたり――なんてこともあるのでは? 今回はそういった網戸や、ふすま、障子等の張替え業務でフランチャイズ展開をする「金沢屋」さんにお邪魔し、張替え体験をさせていただきました! https://dokuritsu.mynavi.jp/fc/reading/articles/51
がっちりマンデー!!何をやっている会社か知っていますか?
「儲かる変なチェーン」 2016年10月30日(日)07:30~08:00 TBS 放送内容:森永卓郎氏がオススメの変なチェーン店を紹介
取材対象店舗:長久手 名東西店 主に長久手市 名古屋市名東区で活動しており、ふすま、障子、網戸、畳、クロス、床などの張替やリフォームなどを行っています。 http://kanazawaya-nagakutemeitonishiten.blog.jp/archives/3876634.html
週刊新潮1月2・9日新年特大号(2019年12月25日発刊)
金沢屋を運営する「株式会社HITOSUKE」の代表取締役社長 小比田氏のインタビューが掲載
襖(ふすま)や障子、網戸の張替事業のFC展開から ワンストップで家の困り事を解決する企業へ https://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/backnumber/20191225/
【2021年度】金沢屋の加盟店舗数
2021年度、金沢屋の加盟店舗数は260店舗となります。 ※2021.02.04下記公式ページ参照: https://d-kanazawaya.com/area/
会社概要
- 公式サイト
- 金沢屋のサイトへ
- 社名
- 株式会社HITOSUKE(旧社名:株式会社金沢屋・株式会社うちすけ)
- 本社
- 東京都中央区日本橋本石町3-1-2 FORECAST新常盤橋11F
TEL:03-6777-0045
沿革
- 2003年
- 個人事業主として襖業を始める
- 建築会社として愛知県に有限会社ダイタク設立
- 新築事業、リフォーム事業開始スタート
- ~略※~2021年
- 社名を株式会社うちすけへ変更
- KABECO事業を株式会社ひととなりへ移行
- 家工房事業を株式会社ひととなりへ移行
- 「株式会社うちすけ」と「株式会社ひととなり」が合併し、社名が「株式会社HITOSUKE」へ変更
事業内容
- 金沢屋事業
- 張替事業(金沢屋直営店)
- 金沢屋FC事業(FC運営管理)
その他の事業内容(リフォームなど)
- 塗替(ぬりかえ)事業
- 壁紙新品そっくりさん
- KABECO事業
- 内外装(ないがいそう)事業(KABECO直営店)
- KABECOFC事業(FC運営管理)
- 家工房事業
- 御用聞き事業(家工房直営店)
- 家工房FC事業(FC運営管理)
- かべかみ太郎事業
- かべかみ太郎代理店事業(代理店運営管理)
まとめ
このようにオーナーたちの独立のきっかけが多様なのが見て取れます。
裁量を持って仕事を行うことができると言った点がフランチャイズビジネスのメリットでもあります。
ですが、やはり事前の計画をしっかりと行うことが必要なのはどの事業でも変わりないことだと言えます。
その中でも金沢屋加盟店の評判は全体的に良いようです。