中外製薬は、創業1925(設立1943)の日本の大手医薬品メーカー、現在は外資(ロシュ・グループ)の傘下。
中外製薬の実績、取り組みや今後の期待について調べてみました。
目次
実績
中外製薬は癌領域の医薬品において、国内シェアナンバー1を誇っています。
2017年の癌領域薬品のシェアは国内20パーセントで、抗体医薬品の領域でも国内シェアトップを走っており、独自の抗体改変技術を持っています。
それによって国内の医薬品の、研究開発のリーダーとして業界を牽引しているわけです。
そして、革新性の高い新薬を扱っており、業界の先駆者として期待されていると言えます。
取り組み
癌や関節リウマチをはじめ、血友病などの分野で有効な治療法を確立しようと励んでいます。
中外製薬は新薬の開発によって、十分に満たされていない医療ニーズに応えているものです。
医療用医薬品に特化
中外製薬の製品があまり店頭で見かけることがないのは、医療用医薬品に特化した製品が多いためです。
これは医師の処方が必要になるため、通常の店頭などには置くことができません。
医療用医薬品は薬剤師が常駐する、調剤薬局でしか販売されていません。
使用に際しては専門の知識が要るので、一般の消費者への広告自体も禁止されています。
それ故、中外製薬の製品がCM※で流れることもないわけです。
かつてはドリンク剤や殺虫剤なども製造していましたが、2004年に事業を売却しました。
※中外製薬の企業CMはあります。
それ以来、医療用医薬品に特化して、事業展開しているわけです。
中外製薬には事業哲学があり、すべての革新は患者さんのためという理念があります。
今後の期待
中外製薬は業界のパイオニアとして、蓄積された知識と技術そして経験があります。
またバイオ医薬品の研究開発にも取り組んでおり、こうした取り組みが抗体医薬品の開発に繋がっています。
独自の抗体改変技術を開発しており、今後の活躍が期待されています。
バイオ医薬品の一種である抗体医薬品は、特定の細胞や分子に作用します。
ピンポイントで効き目を発揮するので、高い治療効果が期待できます。
加えて副作用の軽減も期待できるので、未来の医薬品として世界中で注目を集めているわけです。
2005年には国内初の、抗体医薬品を世に送り出しています。
抗体医薬品の領域においても、国内シェアトップを達成しました。
このようにして、抗体医薬品の可能性を広げているわけです。
それは、中外製薬が国内の医療用薬品市場に限らず、世界の医薬品市場においてリーダー的な存在になっていることを意味します。
中外製薬に関するニュース
巨額買収の武田と逆路線…外資傘下、中外製薬の生きる道
海外企業の巨額買収で生き残りを図る武田薬品工業とは対照的に、外資の傘下で成長を続ける製薬企業がある。世界一を争う「ロシュ・グループ」(スイス)の中外製薬だ。研究開発に集中できる独自の提携モデルが続々と新薬のヒットを生み、時価総額で武田に肩を並べる存在になった。
- 引用元
- https://www.asahi.com/articles/ASLCJ4R7YLCJULFA017.html
会社概要
- 公式サイト
- 中外製薬のサイトへ
- 社名
- 中外製薬株式会社
- 本社
- 〒103-8324 東京都中央区日本橋室町2-1-1 日本橋三井タワー(受付15F)